【レクリエーション】ロケット飛ばしをはじめる際の進め方、注意点などのポイントまとめ

               

レクリエーションとして「ロケット飛ばし」をはじめる際の進め方、注意点をまとめました。

ロケット飛ばしとは?

「ロケット飛ばし」とは、筒にビニール袋をつけて、ガムテープで固定されたものに空気を入れます。

その先端に紙コップを乗せて、空気を溜めたビニール袋に圧をかけて、空気を押し出す力で紙コップを飛ばす。

その飛ばした距離や、コントロールで競うレクリエーションです。

活動のねらい

活動の狙いは主に3つです。

まず一つ目として、重度の方でも「自分でできる達成感」を得られます。

また、上肢を使うことにより体幹を鍛えることにもつながり、力のコントロールにより協調性をつくる狙いもあります。

準備するもの

紙コップ、サランラップの筒、ビニール袋、ガムテープ等

発射装置の作り方

①ガムテープ、ビニール袋、筒を用意する

②筒とビニール袋をガムテープで固定する

進め方

①自分の発射台を作る (時間があれば作るところから)

②紙コップを飛ばす練習
決められた場所からなるべく遠くに飛ばす
一番遠くに飛んでいるコップを目指して練習
狙ったところの紙コップを飛ばすにはどのようにすればよいか(力加減、筒の角度、介助者のサポート)自分やサポートする人と一緒に考える。必要があればアドバイスをする。

③狙った得点の箱に入れる

ルールのアレンジ

・何メートル飛ばせるか

・カゴにいくつ入れられるか?

・射的の要領で的に当てて落とす。落とした数が多い人(チーム)が勝利

・平面的な的を使ってみたり・・・

役割別の支援のポイントとリスク管理

進めるにあたって、進行役、チームリーダー、ボランティアの方が注意すべきポイントやリスクは以下の通りです。

ゲーム進行役

  • 参加者の疲労度を観察しレクリエーションメニューの調整を適宜行う
  • はじめに練習時間を設け、参加者とボランティアの間で発射方法を共有する
  • 発射装置本体や材料はあらかじめおいておき交換用としてストックしておく

チームリーダー

  • 参加者の疲労度を観察し、必要に応じて個別に休憩を取らせる
  • 発射装置の交換が必要と判断したらゲーム進行役まで随時取りに行く
  • 発射が難しい参加者とボランティアさんへのフォロー

ボランティア

  • コップが大量に散らばるので適宜拾って所定の位置に戻す
  • 発射装置の不具合が起きる。具体的にはビニールに穴が開いたり、テープが剥がれる場合があるので適宜新しい発射装置と交換する
  • 発射方法は参加者の能力に合わせ・負担の少ないものを考える。手の可動が難しい場合、手を添えてあげて一緒に動かしてあげたり、手を持ちあげて優しく落とす、ご家族同伴であればご家族にお任せしてサポートに回るなど臨機応変に対応する

【感想】こみゅスポがやってみて

実際にやってみて、当理事が感じた点は以下の通りです。ぜひ実施する際の参考にしてください。

  • 狙う的に当てたときに動きが大きい物の方が視覚的な楽しさとともに撃ち落とした感覚を持ちやすい
  • 散らばり落ちている紙コップが届かないとプレーできないのでなるべく早めに拾ってあげる意識で
  • 車椅子の楽な姿勢はどうしても顔が上向きになる場合が多いので視線の高さに的があるのが望ましい

障害者の余暇と就労の充実に向けて

これまで私たちは重度障害者の余暇の充実のため、障害者スポーツイベントの開催や、障害者スポーツのガイドブック制作などを通じて、障害者スポーツの普及活動を行なってきました。
2016年4月に法人を設立し、参加者も協力してくれるスタッフの数も増えてきましたが、財源が都などの助成金がメインであるために活動を拡大していくことが難しくなってきました。また、障害者の方々には、余暇だけではなく、就労意欲を持った方々も多くいらっしゃるため、就労機会を作りたいという思いがありました。

これまでも重度障害のある方々で就労意欲のある方は多くいましたが、通勤が困難なために就労できないという課題を抱えていました。この課題はリモートワークにより解決できるということが言われてきましたが、企業側でリモートワークが浸透していないためになかなか進みませんでした。

コロナの影響により企業側でのリモートワーク環境の整備が進んだこともあり、いくつかの企業様からリモートワークによる重度障害者の雇用に関するお問い合わせをいただくようになりました。
今後さらに「リモートワークによる重度障害者の就労支援」を広げていくため、この度、新たに法人「株式会社CMU Holdings(コミュホールディングス)」を設立することにいたしました。
取材やメディア掲載・講演会などお問い合わせ
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