障がい者スポーツ競技種目の選び方、はじめかたガイド

新横浜リハビリテーション病院 理学療法士 小島辰哉

こみゅスポ研究所 所長(代表理事) 塩田 琴美

障がい者スポーツには様々な競技があり、観戦したり、体験や参加してみたり、ボランティアなどをしてみたり、色々な角度から関わってみてください。

障がい者スポーツの競技においては、各競技によって障害や機能特性に応じたクラシフィケーションというクラス分けがあります。

クラス分けを参考に自分が出来そうだなと思うから、無理なく興味のあるものから始めてみるのも良いでしょう。きっとあなたに合うスポーツもみつかるはずです。

あなたに合うスポーツはどの競技種目か?

はじめてみようの項でも記載がありましたように、まず“どのようなスポーツから始めるか”という難しさがあると思います。そのような時は、以下の順番で無理のないように興味のあるものからはじめてみて下さい。肩肘をはらずに楽に考えてみましょう。

 

1.きっかけ作りから始めよう

情報を得よう あなたが好きなこと(やってみたいこと)は何ですか?
周りの人にも聞いてみましょう
周りの人たちがやってる理由を聞いてみましょう
考えてみよう 今のあなたの一番の課題は何ですか?
何をする必要がありますか?
体を動かすことは何故重要なのでしょうか?
身体を動かす大切さを知ろう 活動的なあなたはどのようなイメージでしょうか?
あなたにとってどのようなメリットがあるでしょうか?

 

2.現在の普段の活動を振り返ってみましょう

  • あなたはどれくらい体を動かしていますか?
  • あなたはどのように、体を動かすことが楽しいと思いますか?
  • あなたの生活に合うスポーツはどのようなものでしょうか?

 

3.あなたにとって、体を動かすことのバリアになっていることの対処法を考えてみよう

環境的バリア 環境的バリア
費用面
移動・送迎面
時間面
サポート面 ・・・など
心理的バリア 体を動かすことが難しい
身体を動かす自信がない
人に会う(話す)のが苦手
身体的バリア 身体を動かすと痛い
体力的に不安
どこまで何をしてよいかわからない

専門家に聞いてみるのもよいでしょう。

4.自分にあったスタイルの活動を始めてみましょう。

  • あなたに合った活動を体験・参加してみよう
  • その活動は楽しいですか?
  • 生活の中で、無理なくできるものであると良いでしょう
  • まずその場に行って観てみよう
  • その場の雰囲気を感じてみよう
  • 自分の興味のある競技のキーワードやホームページをみてみよう
  • 自治体や地域のスポーツ施設に聞いてみよう

このサイトでもいくつか紹介をしています。

5.あなたに合った活動を続けてみよう(継続的な活動)

活動内容の確認 頻度・強度・活動時間に無理はないですか?
やりすぎやマンネリ化しないように、時には違う方法も試してみましょう
目標を立ててみる 効果や楽しみを感じてみましょう
ゴールを達成できたり、続けられたことを褒めましょう
続けるのが難しい理由と向き合う やりたくないと思うときはどんな時でしょうか?
中断をしないための対策を立てておきましょう。

障害別の障がい者スポーツの競技種目

以下の表1~3は主に身体に障害を有する方向けの障がい者スポーツの夏季スポーツ競技について概要をご紹介しています。

これは、競技ごとに障害特性に応じて作成をされているクラシフィケーション(クラス分け)を参考にまとめたものです。

実際のクラス分けは、もう少し詳細で医師や理学療法士といった職種の方で競技ごとに国際的に認定を受けた専門のスタッフが行います。

また、ここの表では夏季のスポーツにしかご紹介はしていませんが、もちろん冬季スポーツも存在します。

パラリンピック以外にも、障害ごとに知的障害においてはスペシャルオリンピックス、聴覚障害においてはデフリンピックなど国際的な大会や協会もあります。

 

サッカーの1つをとっても、多くの競技があり多様に展開をされています。ぜひあなたに合う競技を探してみてください。

表1 肢体不自由と知的障害に関わる競技種目

上肢切断 下肢切断 脊髄損傷 脳性まひ 上肢機能障害 下肢機能障害 知的障害
アーチェリー*1
陸上競技
バドミントン △(国内のみ)
ボッチャ*2 △(国内のみ) △(国内のみ)
自転車競技
カヌー
馬術
パワーリフティング
ボート
セーリング
射撃
水泳
シッティングバレーボール
卓球
パラトライアスロン
車椅子バスケットボール
ウィルチェアラグビー
車いすテニス*1
脳性まひ者7人制サッカー*3
車椅子フェンシング

*1 クラス分けが複雑であるため,詳細はルールを参照してください。

*2 頚髄損傷,筋ジストロフィーなど重度四肢麻痺の場合も可能です。

*3 いずれも走行可能であることが条件です。片麻痺でも可能です。

 

※ これらは,競技ルールに基づいて作成したものであり,レクレーションスポーツとして行う場合はこの分類の限りではありません。

※ クラシフィケーションは障害の程度にもよります。医師や理学療法士によって決定されますので,この分類は目安としてお使いください。

参照元:http://www.paralympic.org/

表2 視覚障害に関わる競技種目

B1 B2 B3
アーチェリー
陸上
ブラインドサッカー △(国内大会のみ) △(国内大会のみ)
ゴールボール
柔道
パワーリフティング
射撃
水泳
自転車競技
ボート
セーリング
パラロライアスロン

参照元:http://ibsasport.org/

表3 聴覚障害に関わる競技種目

聴覚障害
卓球
陸上
水泳
バレーボール
テニス
サッカー
自転車
バドミントン
ボウリング
バスケットボール
ビーチバレー
ハンドボール
柔道
空手
オリエンテーリング
射撃
テコンドー
水球
レスリングフリースタイル
レスリンググレコローマン

*良い方の耳で少なくとも55デジベル(500、1000、2000各ヘルツの3周波の平均、1969年アメリカ国家規格(ANSI)基準による)の聴力損失と判定されたろう者。

参照元:http://www.jfd.or.jp/deaflympics/

参照元:http://www.deaflympics.com/

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